最近笑っていますか?笑顔の回数が減っている、または無理して笑っていることが多い場合は
【セロトニン】が不足しているかもしれません。
【笑う】ことにはたくさんの効果があります。
- ナチュラルキラー細胞の活性化:笑うと、身体に悪影響を及ぼす物質を攻撃してくれるリンパ球の一種の「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」の働きが活発になります。ナチュラルキラー細胞は、全身を巡回し、ウイルスなどの病原菌を見つけると攻撃を行う免疫細胞です。
- 自律神経が整う:笑うと、リラックスしている時に働く「副交感神経」が優位になり、自律神経のバランスが整います。自律神経には、日中に活動しているときに優位になる「交感神経」と、夜間やリラックスしている時に優位になる「副交感神経」があります。しかし、過剰なストレスを受けたり生活習慣が乱れると、自律神経のバランスが乱れて交感神経ばかりが優位になります。交感神経優位の状態は、睡眠の質の低下・消化機能の低下・免疫機能の低下・メンタルの不安定などを招きます。笑うと心がリラックスした状態になり、副交感神経が優位になります。その結果、自律神経のバランスが整って免疫機能が正常に保つことにつながります。
- 血流アップ:笑っている時は自然と腹式呼吸になります。腹式呼吸は、体内に多くの酸素を取り込んで内臓に刺激を与えられるため、血流が良くなり、新陳代謝も活発になるのです。
まさに、『笑う門には福来る』ことです。
作り笑顔でも上記のような効果はあるとは言われていますが、
自然と笑顔になってしまう、毎日ワクワク・幸せ・感謝の気持ちの割合が多い状況でいることで、勝手に微笑んでしまうような感じになりたいなぁと私は思っています。
そこで、その自然に出る笑いだったり、幸せな感情に必要なのが『セロトニン』というホルモンなのです。
これがちゃんと分泌されていることが大切なのです。
セロトニンを十分に分泌させるための方法を『細胞栄養学・食品栄養学』的視点から、私が思うことをお伝えしたいと思います。
1 セロトニンとは
セロトニンとは神経伝達物質の一つです。セロトニンの主な働きは下記の通りです。
- 精神の安定:セロトニン不足になると、精神のバランスが乱れやすくなります。その結果、暴力的になったり、不安やうつ状態を助長したり、パニック障害の誘因にもなります(※参考:厚生労働省)
- 睡眠の質の向上:アンチエイジングに欠かせない大切で最強なホルモンに『成長ホルモン』があります。成長ホルモンは、脂肪分解作用・認知機能向上・筋肉量の増大・骨の健康維持・免疫機能の促進などの働きがあります。ただ、この成長ホルモンは35歳を境に加齢とともに減少します。ただ、良質な睡眠をとれば睡眠中に成長ホルモンが分泌されることが明らかになっています。その良質な睡眠の絶対条件の一つが『入眠時にセロトニンがしっかり分泌されている』ことなのです。
2 セロトニンを分泌させるためには
- セロトニンを作るための材料を食材からとる
- セロトニンが作られやすい環境を整える
ことです。それぞれ詳しくお伝えします。
- セロトニンを作るための材料を食材からとる
栄養素で言いますと『脂肪酸』『アミノ酸』『ミネラル』です。
これを食材からどう摂取するか?これらが豊富に含まれている食材としては、
*赤身の肉
*卵
*良質な脂質(EXVオリーブオイル、ココナッツオイル、グラスフェッドバター、動物の脂)が一例にあります。
- セロトニンが作られやすい環境を整える
セロトニンは脳ではなく、9割が『大腸』で生成されると言われています。
ですので、セロトニンが作られやすい環境づくりとは、腸内環境を整える ということなのです。
【脳腸相関】という言葉があるように、脳と腸はつながっているということがここからもわかります。
3 最後に
今回は、セロトニンの分泌を促すことで、自然な笑いを促し、メンタルヘルスの向上だけではなく免疫アップや血流アップにもつなげるための、食生活についてお伝えしました。
もちろん、これだけに関わらず、他のアプローチも色々あると思います。
ただ私はあらゆる方法を試した中、一番自分に合っていたのが【食事の見直し】でした。
食べたもので私たちは作られていくことから、食べるものを変えるという行動により、自然に(そう考えなければならないという思考なしで)笑顔になり、いつしか風邪もひきにくくなりました。
今までは『笑わないと!』とか『口角あげなくちゃ!』と義務感のようにさいなまれていた感覚が
あれ?自然とほほ笑んでいるなぁという感じになったのは、とても嬉しい変化でした。
栄養がはいることで、自然と健康体になりあらゆる良い循環が生まれる。
そんな喜びが一人でも伝わると嬉しいです。