「正しい歩き方=見た目も美しく見える歩き方」を実践するうえで、基本の要素と3つの原則が重要であることをお伝えしました。
それに加えて、「重心移動」や「体幹ウォーキング」の要素が加わるとさらに良いでしょう!
ここでは「重心移動」についてお話しします。
重心移動のポイントは『足裏』にあります。足裏での重心移動がスムーズに繰り返されれば、体の上下運動が少なく(「悪い歩き方について」参照)、流れるような美しいフォームになります。
足裏の重心移動の基本は、
① つま先を正面に向けて、かかとの真ん中を地面に接地させる
② 足裏の外側に重心を乗せる
③ 足裏の母指球に重心を乗せる
④ 親指に重心を乗せる
このメカニズムを瞬時に行うことなのです。
足裏には「アーチ」とよばれる「外側の縦アーチ」「内側の縦アーチ」「横アーチ」の3つの機能があります。
この3つのアーチを形成するうえで大切な3つのポイントが、
①母指球 ②小指球 ③かかと となり、これにより足の正常な「アーチ」を保っているわけです。
足のアーチには大切な役割がいくつかあります。
・踏ん張ることができる:しっかりと大地をかみしめ、踏ん張ることができる
・衝撃吸収:過度な衝撃やねじれを吸収し、身体の上部に伝えないようにする
・安定性、バランスの向上:立っているときの安定性を高める
・ばねの機能:指先への伝達が行われ、走る・跳ぶなどの動作を強める
そのため、このアーチが崩れて『偏平足』『甲高』になると、重心が偏り、身体にゆがみが生じます。
足裏のアーチを保ち、重心移動をスムーズにすることが、正しく美しい歩きへと繋がるのです。