正しい姿勢のためには、3つの大切な土台があります。
1つ目:仙骨を立てること
2つ目:インナーマッスルを鍛えること
3つ目:関節の可動域を広げること
それぞれ詳しくみていきましょう。
正しく歩くためには、まず歩く構えをつくることが大切です。
猫背だったり、膝が曲がっていたりする立ち姿勢から、綺麗に背筋を伸ばしてスッと歩くことは不可能だからです。
だから、まず立ち姿勢=歩き出しの姿勢を整えなければいけません。
その時、一番重要視したいのは『骨盤を立てること』とくに、『仙骨を立てる』ことが大切なのです。
そして骨盤を立てる・仙骨を立てるときに意識したいのは
「力を入れる」ことではなく、「力を抜く」こと。
余計な部分に必要以上に力をかけて、身体を痛めることがないよう、できるだけリラックスして歩くこと。
そのためには「骨」を使うことであり、骨の中でも中心を司る【仙骨】をきちんとした形で立てること。
仙骨が立てば、身体に芯ができ、美しく立つことができます。
美しく立つことができれば、美しく歩くことができるのです。
仙骨を立てて、身体に芯ができました。
その次に大切になってくるのは、「筋肉を上手に使うこと」です。
ここでいう「筋肉」というのは、『インナーマッスル』のことです。
筋肉には大きく分けて「アウターマッスル」と「インナーマッスル」という2種類に大別されます。
「アウターマッスル」とは、表層筋ともいい、目でしっかりと確認することができ身体の表面に近い部分にある筋肉です。その筋肉のほとんどは意識することで簡単に動かすことができる筋肉(❝随意筋”といいます)です。
ダンベルなどのウエイトトレーニングで効率よく鍛えることができます。
主に、身体を動かすときに大きな力を発揮したり、骨を支えたり、関節を動かしたりするのに必要な筋肉です。
「インナーマッスル」とは、深層筋ともいい、身体の奥にある筋肉で目では確認することができません。
アウターマッスルとは対照的に、発揮する力も起こせる運動も小さいです。
しかし、関節の動きを微修正し姿勢を保ったり、バランスを保つのにとても重要な筋肉です。
インナーマッスルは「姿勢保持筋」と呼ばれ、正しい姿勢を保つためには必要不可欠な筋肉です。
身体を滑らかに動かし、関節を保護・固定することで、関節痛の軽減・予防に繋がります。
また、骨組みを支えるので、内臓を元気にすることで免疫力がアップします。
結果、正しい姿勢で身体の中から元気になるのです。
そのため、正しい姿勢と歩きには特に『インナーマッスルを鍛える』ことを重要視しています。
しかし、インナーマッスルだけを鍛えたほうが良いというかというとそうではありません。
アウターマッスルが全然ない状態でインナーマッスルばかり鍛えたとしても、外からの衝撃に耐えられずケガになりやすいリスクがあります。
逆にアウターマッスルばかり鍛えても、アウターマッスルの大きな力によってインナーマッスルに負担がかかり、関節の位置を正常に保つことができなくなり、結果正しい姿勢や歩きができにくくなってしまう…ロボットのような固い歩きになってしまいがちです。
そして姿勢の悪い人のほとんどはアウターマッスルを使って生活している方が多いと思います。
なのでバランスよく両者を鍛えることが重要ですが、
ここでは飽くまでも姿勢と歩きに特化してお伝えしているため、インナーマッスルを重要視します。
関節の可動域が広がると、身体が動かしやすくなります。
身体が動かしやすくなるとどうなるでしょうか?
日常生活の動きは、関節の可動域の❝余裕❞の中で行われるので疲れないし、スムーズに感じます。
特に、胴体(体幹)部分がしなやかに使えると、腕~胴体~脚の連動性が高まりので、動くときの関節の負担が格段に減ります。
これこそが、美しくしなやかな歩きができる身体へとつながり、
結果的に健康で疲れない身体になります。
また、『脂肪は関節の可動域が広いところ=よく動くところに蓄積しにくい』という性質があります。
ということは、つまり、『関節の可動域が広がると、痩せやすい身体になる』とういうことで美容的な効果も期待できるということです。
この『正しい姿勢の3原則』をいつも
立っているとき・座っているとき・歩き出す前
に意識をしながら生活することで
自然と骨格が正しい位置に整い
一つの筋肉や骨や関節に負担をかけることがないので、不調はいつのまにか和らいでくるはずです。
そして、大きな筋肉へ刺激が入り続ける状態になるので、代謝は上がり、痩せやすくなります。
静止している状態を整えたら、つづいては『正しい歩きかた』です。
正しい歩き方にも3原則があります。
次回はモデルが秘密にしている『正しく綺麗な歩き方の3原則』をお伝えします。お楽しみに!