step13 原則9:ホルモンバランスを最適に保つ


真のアンチエイジングはホルモンバランスをより若々しいレベルに保つことです。

 

重要なホルモンの多くは、年齢とともに減少しますが、『最適』なホルモンバランスを保つためには、ホルモン補充療法よりも大切にしたいことがあります。

 

ここで『最適』とお伝えしましたが、どういうことでしょうか?

 

減ったホルモンを若々しいレベルに回復するために、ホルモン補充療法(HRT)を用いられることがあります。

確かに医学的なホルモン補充療法によって、減ってしまったホルモンを増やすことは可能です。

しかし、人工的なホルモンを使用した方法は、望ましくない副作用を招く危険性があります。

 

また、ホルモンが多ければ多いほど良いということでもありません。

最適なホルモンの量やバランスは、指紋が一人ひとり違うように、人によって異なります

その自然なバランスを崩したり、増やしすぎてしまうことは危険を伴うこともあります。

 

大切なのは、あなたが元々持っている最適なホルモンバランスを低下をできるだけ遅らせることなのです。

では、具体的に何に気を付ければ良いのでしょうか?

それは、

 

・ホルモンバランスを乱さない食習慣

・ホルモンをしっかり生成するために『深い睡眠』をとること

 

です。


1 ホルモンバランスを乱さない食習慣

ホルモンバランスを乱さない食習慣のポイントは主に2点です。
① ホルモンバランスを乱す原因物質を摂らない
② ホルモンの材料を十分に摂取する
① ホルモンバランスを乱す原因物質を摂らない
最適なホルモンバランスを乱す食事は、健康とは言えないところか、老化を加速させてしまいます。

ホルモンバランスを乱す食事の代表例はこちら☟

 

・トランス脂肪酸

・ダイオキシン

・水銀

・大豆製品の過剰摂取

・加工植物油

 

 

② ホルモンの材料を十分に摂取する

ホルモンの材料になるものを食材から摂ることです。特に大切なのは

 

・コレステロール:全てのホルモンの材料となる

・ミネラル(特に亜鉛):とくに性ホルモンの合成に関与

・タンパク質:全てのホルモンの材料となる

 

ここで『コレステロール』とありますが、高コレステロール=悪いというイメージが世の中には先行しています。

だから、コレステロールの高い食品(代表例が卵)を避けがちですが、

コレステロールは食事からが20%、残りの80%は体内(肝臓)で構成されており、

血中コレステロールの数値は食材からのコレステロールとはほぼ関係ないでしょう。

 

ではなぜ、コレステロールは高くなってしまうのでしょうか?

一番の原因は『炎症が起きていることで、それを修復するために沢山のコレステロールが合成されている』ということです。

なので、コレステロールが上がっているということは

『身体の炎症反応を示してくれるサインであり、修復しようと体が頑張っている』と捉えてほしいのです。

ここで安易にコレステロールを下げる薬を飲むと

炎症が修復できないので、ますます血管は弱くなり不健康になってしまうと私は思います。

コレステロール上昇しないように様々な良質な脂質・アミノ酸が含まれている卵を控えることよりも

コレステロールを下げる薬を飲むよりも

まずやるべきことは 炎症する要因を排除することなのです。

炎症を起こすようなライフスタイル・食生活を送っていないか?振り返ると良いでしょう。

 

むしろ一定量のコレステロールはホルモンバランスの安定には必要不可欠なので、

少ないことの方が心配です。


2 ホルモンをしっかり生成するために『深い睡眠』をとること

実は、睡眠には『身体の回復』のほかに『脳の回復』もあります。

脳が回復することで、ホルモンの司令塔である『脳下垂体(視床下部)』のはたらきが回復し

結果、ホルモンバランスが最適な状態に保たれやすくなるということです。

 

そのような睡眠を得るには『どれだけ長く寝たか(時間)』よりも

『どれだけ深く寝たか(質)』が大切であり

深い睡眠の要となるのが『就寝時にセロトニンがしっかり分泌されている』ことなのです。

 

セロトニンの90%以上は『腸』で生成されるため、

腸内環境を整えることは質の良い睡眠を得る大切な方法の一つです。