よくこういう言葉を耳にしたことはありませんか?
・人の性格は顔に出る
・人の生活は体(体型)に出る
人は見た目ではないという言葉もありますが、内面は外見に表れます。
それと同様に、歩き方もその人の『人となり』が反映されると思います。
歩く時というのは、全身の筋肉や骨だけでなく神経も使います。
ということは、その人の精神状態や性格も歩く姿や立ち姿に表れるということです。
では、外見の美しさは勿論、内面も自信に満ち溢れてポジティブに生きている人は、どんな歩き方をするでしょう?
それは
『中心軸が取れている【強さ】』と『しなやかさ』がある歩き方をしている人です。
ちなみに、綺麗な歩き方というと、ファッションモデルのようなキャットウォークを思い浮かべる方が多いですが、キャットウォークは、ウォーキングの種類の一つであり、『服を良く見せる』要素が強い歩き方です。
私が伝えたいウォーキングは『服』ではなく『自分自身』を良くみせる歩き方であり、キャットウォークを伝えるものではありません。
【自分自身を良く魅せる】歩き方は、『中心軸が取れている』=『1本の線上を歩いている・膝が曲がらない・膝と膝の間が閉じている』とう歩き方です。これを意識するだけで見た目の印象がガラリと変わります。
そして、『しなやかさ』は女性の場合は腰から、男性の場合は胸から歩くことで、より女性らしく・男性らしいカッコ良い歩き方ができます。
正直なところ、私が正しい姿勢と歩き方の専門家になる前は、いつも他人と比較して自信がないので、何かの肩書きを得ることで自分には価値があると思い込もうとしていました。
また、いつも気持ちに余裕がなく、いつも『自分には何かが足りないから、もっと勉強しなければならない』という焦りがありました。
その時の私の歩き方は
*かなりの猫背で目線は下
*いつもせかせかしているので、小股で早歩き
*『体型』ばかりこだわって『、過度なウエイトトレーニングで外側の筋肉がつきすぎて、柔軟性が失われ、全身を使えないので歩くほどに太ももが太くなった
*無理に姿勢を正そうと胸を張りすぎて腰を反って歩いていた(誤った歩き)
でした。
内面は外見に出るから、内面を磨くことも大切ですが
『型から入る』つまり、『外見を整えることで内面が変わる』という視点も大切です。
ここでの外見とは『姿勢・歩き方』のことです。
どんなにメイクで顔を綺麗にしたり、素敵な服で着飾ったとしても、
エレガントな立ち姿勢や歩き方が出来ない限り、『品の良さ』は感じられません。
女性にとって『エレガントさ』や『品の良さ』は大切だと思います。
時代は変わり、女性も男性同様に社会進出が進み、家庭だけではなく社会においてもキラキラ輝く姿はとても良いものだと思っています。それにより、男性のように主体的にサバサバと先頭を切って進む女性も増えてきているかもしれません。
ですが、そのような男前な性格が歩き方まで反映されるのは違うと思います。
つまり、肩で風を切って、つま先を外に向けてガニ股で歩くといことは、「男勝り・ガサツな人」という印象を与えてしまい、『品の良さ』『エレガントさ』とは遠のいてしまうからです。
先ほど申し上げた
*中心軸が取れている強さ と
*全身がしなやかに動けている
歩き方ができていれば、品がありエレガントに見えるだけでなく『女性らしい強さ』も感じさせます。
中心軸がとれていて、かつしなやかに歩けることは、
【自分の軸や信念がしっかりしていながらも、それでいて周りや時代と調和できる協調性や柔軟性】が備わっていることの現れると思うからです。
まさに、『食べることは生きること』と同様に『歩くことは生きること』なのです。
なので、『歩き方』は『生き方(人生)』に大きく影響します。
実際にウォーキング教室にご参加いただいたお客様も、レッスンを受ける前は目線が下で疲れた顔をしている人も、緊張して身体や顔が固まっている人も、レッスンが終わった後は明るい顔になって軽やかに帰っていく人が多いです。そして、周りに人とも打ち解けあい、心も前向きに明るくなっていく。
そんな姿を見ることは、講師として非常に喜ばしいことです。
私もまだまだ発展途上ではありますが、このような信念のもと日々ウォーキングを追求することで内面と外面を高め、『人間力』を高めたいと思っております。