step4 食事を変える前に払拭したい2つの概念


まず、この食事を実践する前に考えを改めなければいけない2つの概念があります。

それは、

 

1 カロリーは存在しない

2 体重は気にしない

 

私もこの考え方を知った時は衝撃的でした。

何故なら、今までダイエットやボディメイクには

 

カロリーは○○kcal以内にしないと太る

と考え、摂取が消費を上回らないように『カロリー計算』をした食事をしていたからです。

 

確かに確実に体重は減りましたが、○○kgまで痩せると体重にフォーカスしすぎるあまり、

脂肪とともに『筋肉』まで減ってしまったのです。

これは後ほど詳しく述べますが、栄養失調で痩せたことを意味しています。

 

 


1 カロリーは存在しない

元々カロリーという概念はどこからきたのでしょう?

それは100年以上前にカロリーメーターという特殊な機器に食材を入れて、火をつけて、燃えて出た熱量から『カロリー』を推し量っていたようです。

 

しかし、実際に人の身体の中でどのように・どのくらい熱量が発生したのかについては、100年以上経っている今でも明らかにされていません。

人間の身体で、その食材がどれくらい熱量を出しているのか(カロリーを測っているのか)という論文は一つも存在しないのです。

 

私たちの身体は『カロリーメーター』ではありません。

 

よく、タンパク質と炭水化物は1g=4kcal だけど脂質は1g=9kcalだから、

『脂質を摂りすぎると太る』という考えが出回っていますが、

 

『脂の摂りすぎで太ることはありません』

 むしろ

『あなたを太らせるのは過剰な糖質』なのです。※これについては今後の配信で詳しく

 

それに不思議なのは、何故三大栄養素のみにしかカロリーは存在しないのか?ということです。

ビタミン・ミネラル・食物繊維は何故計測していないのか?

沢山ある栄養素のうち、この3点にフォーカスする点も疑問がありますし、

このことについて、明確に答えられた専門家・学者・論文を調べても存在しないのです。

 

カロリーを考えると、必要な栄養素が摂れずに、

『栄養失調』で痩せてしまいます。これは老化に近づくことを意味し、また栄養失調の身体は『素早くエネルギーになる何かが欲しい!』と思い、手っ取り早い糖質を欲します。

それが『なんか無性に甘いものが食べたい』『こってりした揚げ物が食べたい』『ジャンクフード食べたい』という欲に繋がるのです。

 

これを機にカロリーベースで食事を考える概念を捨てましょう。

 


2 体重は気にしない

ヒトの構成材料を考えてみてください。

 

主に

・水分

・筋肉

・骨

・内臓

・脂肪

があります。

 

この中でも断トツに軽いのは何でしょう?

『脂肪』です。

 

なので、体重が減ったとき、脂肪もいくらか減っているかもしれませんが

確実に減っているのは『筋肉』です。また、筋肉の70%は水分でできているので水分も減っています。

骨や内臓は減りませんよね。ダイエットしたからといって骨や内臓が無くなったらヤバイです(笑)

 

筋肉が減ることは、老化のスピードが速まることを意味しています。

代謝は下がり、ちょっと食べただけで太りやすくなったり

疲れやすくなったり

ホルモンバランスの乱れ(特にアンチエイジングに欠かせない成長ホルモンの分泌低下)により肌髪の質が悪くなります。このように、『栄養失調』で痩せてしまうのです。

 

しかし細胞の健康にフォーカスした食事をし

いくらかの正しい運動をすれば

体重は変わらなくても、体内で筋肉と脂肪のバランスは入れ替わり

脂肪が細胞にとって適切なバランスとなり(=ホルモンバランスが良くなり)

毎日健康で元気に美しく過ごすことができます。

  

あなたが目標とするのは

体重やBMIの数値ではなく、

あのデニムをカッコよく着こなしたい

シルエットを美しくしたい

の見た目にフォーカスするほうがよっぽど健康的で美しくなります。

 

またよく使われているBMIも気にしないことです。

BMIは1832年、ベルギーの統計学者であるアドルフ・ケトレーによって開発されました。

実はBMIは「健康指標」ではなく「統計学的指標」として用いられたのが始まりでした。

 

さらに、シドニー大学の医学・保健学科で肥満や心血管疾患などの研究を行い、「Interval Weight Loss for Life(人生のためのインターバル減量)」の著者でもあるニコラス・フラー博士は

「BMIで健康を語るのはナンセンス」と主張しています。

 


この2つの概念をどれだけ取り払って、

これからの食事を見直していけるか?が

年齢よりも若く、体内からよりキレイになり、一生続けられる食事への実現の大原則となります。